ソフトウェア業界について
IT系の仕事の中でも人気の高いソフトウェア業界を解剖してみましょう。同じソフトウェア業界でも方向性は様々で、給料面も気になるところではありますが、まずは業界の仕組みについて大まかに理解することからはじめましょう。
ソフトウェアとは
ソフトウェアとは、コンピュータを動かすためのプログラムのことで、コンピュータ本体などの機器を表すハードウェアと対比して使われる言葉です。ハードウェアは目で見ることができますが、ソフトウェアには形がないので見えません。ソフトウェアと一口に言ってもその幅は広く、キーボード入力やマウス操作など、コンピュータの基本操作を行うための「OS」や、文書作成やメール、音楽や画像をコンピュータ上で取り扱うための「アプリケーションソフト」、電子レンジや炊飯器、テレビ、スマートフォンをはじめとする「電子機器に組み込まれているソフトウェア」など、数多くの種類があります。
社会基盤を支えているソフトウェア業界
アプリケーションソフトは、それぞれのOSに対応するよう開発されています。例えば、AndroidのスマートフォンとiOSのiPhoneで使用されているアプリは、まったく同じようで別に開発されています。そのためAndroidにはあってiOSにはないアプリケーションがあったりその逆もあったりと、OSとアプリケーションは密接な関係があるのです。
一つのパソコンやスマートフォンには、数多くのアプリケーションソフトが詰まっています。ウイルスなどからコンピュータを守るセキュリティもソフトウェアのひとつです。企業における業務管理や、国や地方自治体における情報管理も全てコンピュータシステムに依存しており、今やソフトウェアは人々の生活になくてはならないものです。高度な専門技術を駆使して日々新しい製品が開発されていますが、それが頭打ちになるどころかニーズは増える一方です。
今後のソフトウェア業界
ビッグデータに注目が集まるようになってから、これに関連するソフトウェア開発業界は活況です。今後はビッグデータを活用したマーケティングで事業を展開していく企業がますます増えることが予想されるため、それに対応できるソフトウェアの開発が急がれているところです。ソフトウェアといえばかつてはディスク形式だったのが、クラウド化が急速に進むにつれてインターネットでどこからでもソフトウェアにアクセスできるようになり、利便性は一気に向上しました。また、インターネットとモノをつなぐIoTも、利便性だけでなく高齢者の健康管理などの実用面で大きな期待が寄せられています。個人情報をはじめとする機密情報を扱うシステムの普及が進むと同時に、セキュリティ対策へのニーズも増大しています。